iPadのプロクリエイトを使用してカンタンに風景画を描いていきます。
私は絵を描き始めてわずか2ヶ月程度の腕前なので、初心者でもiPadを使用することで割とそれっぽい絵を描けるのがわかります。
それでは解説していきます。
下書き

まずは鉛筆のHBで下書きを描いていきます。
この時に気をつけるのは目線の高さで、背景や木、船などの配置に注意して描くことです。
今回は椅子に座って描いたので、目線の高さは向こう側の水辺に設定して、キャンバスの中心くらいにラインを入れて基準にしています。
目線より高い位置にある遠くの山はラインより上に、船や手前の道などは目線より低い位置にあるので、ラインより下に描いています。
木はざっくりと形だけ捉えて、なるべくiPadの画面よりも、実際の風景の方をよく見るようにして描きます。
背景を塗っていきます。

レイヤーを変えて、色を塗っていきます。
私の場合、遠くの山から色を入れていきます。
今回のブラシは「描画」の「グローミング」を使用してぬりました。
不透明度を下げて塗ることで遠くのボケた感じを再現してみました。

レイヤーを変えて、もう少し手前の山に色をつけていきます。
ブラシは「水彩」の「ウォーターブリード」を使用しています。
水彩の滲むようなブラシは背景を描くのにとてもいいですね。
私の場合は背景を描くときも手前、真ん中、一番奥くらいでレイヤーを分けて描きます。
分けて描くことでスプレーでぼかしたりする時に便利ですね。

レイヤーを変えて一番手前の森を描いていきます。
ブラシは「描画」の「リトルパイン」を使用しました。
濃いグリーンを先に塗って、後から光に当たっている部分を明るいグリーンで付け加えていきます。
この時、光の当たっている方向を意識して明るい色を塗っていくことで、絵にリアル感が出てきます。

レイヤーを変えて向こう岸の水際を描きます。
遠くの方へ目を凝らして見てみると、草が生えていて下の方に影ができています。
ブラシは同じく「リトルパイン」を使用しています。
草は縦に伸びるように意識して上下にペンを動かして描きます。
水面の塗り方

レイヤーを変えて水面を塗ります。
プロクリエイトにはとても優れたブラシがあって水面をとてもカンタンに描くことができます。
ブラシは「エレメント」の「オーシャン」を使用します。
濃いブルーをブラシを太くして水面全体に塗っていきます。
その後、ブラシを少しずつ細くして、薄い色を重ねていきます。
色を変えるときにブラシの太さを細かく調整することで、よりリアルな水面を描くことができます。
水面は濃い色から塗って、光の加減の演出で薄い色を重ねていくのが良さそうです。
木や草を描きます。

木は先に薄い茶色で木の幹本体を塗ってから少しずつ濃い茶色を重ねて質感を出していきます。
影になっている部分はほとんど黒に近い色で塗ります。
左の木は白樺なので横向きの白い線を入れてます。
白樺の白い部分のブラシは「カリグラフィ」の「チョーク」を使用しています。
本来でしたら木の幹と葉っぱの部分はレイヤーを変えた方が描きやすいのですが、間違えて同じレイヤーで描いています。
葉っぱは以前、一枚ずつ描いてとても大変だったのですが、「オーガニック」の「ペーパーデイジー」というブラシを使用するとカンタンに葉っぱを表現できます。
ブラシの大きさを調節して、ペンで画面にポンポンしていくだけでリアルな葉っぱの完成です。
影になる部分は色を変えて濃いめの葉っぱを描いていきます。

道路脇の草を描いていきます。
ブラシは「オーガニック」の「ソードグラス」を使用しています。
このブラシも画面にポンポンするだけで草の質感をリアルに再現してくれます。
強くポンポンすると大きな草に、軽くポンポンすると小さな草を描くことができます。
草も色を変えて描くことでリアル感が出ます。
奥の細長い草は手書きで一本ずつ描いています。
細長い草の穂先もしっかり描きます。
ブラシは「描画」の「リトルパイン」を使用しています。
背景を描いていきます。

道路の土と落ち影、太陽を描いていきます。
道路は先に薄い茶色のスプレーで全体を塗ってから「インダストリアル」の「荒れ地」を使用して質感を出しています。
落ち影は「テクスチャ」の「ターカイン」を使用して描きました。
太陽はとてもカンタンで「輝度」の「フレアー」を太めにして画面にポンっとするだけです。
この光の表現をできるブラシはとても便利ですね。
ブラシを細くして水面にポンポンしていくと、水面の煌めきも再現することができます。

レイヤーを変えて空を塗っていきます。
ソフトスプレーのブラシを使用して薄い色から3色程度重ねていくことでグラデーションをかけています。
ブラシの不透明度を下げて、上に行くにつれて濃い青のスプレーを重ねます。
このレイヤーは一番下から2番目に移動することで背景に変更することができます。

最後に船を描いて全体的に太陽の周囲に薄い白色をスプレーでぼかして完成です。
まとめ

今回描いた場所はこんな感じです。

絵を描き始めて2ヶ月の初心者でもiPadの「プロクリエイト」を使用することでこのような風景画を描くことができます。
ある程度ブラシの種類を覚えたり、レイヤーの使い方を覚えたりする必要はありますが、画材を持ち歩いて絵を描くことに比べて持ち物がコンパクトだったり、描き直しができたりするので敷居は低いと思います。
ちょっと絵でも描いてみようかなって考えている方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
それではご覧いただきましてありがとうございました。
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