iPadのプロクリエイトというアプリを使用すると、初心者でも割とカンタンにこのような風景画を描くことができます。
「絵を描くことに興味はあるんだけど」と思っていても、新しく画材を買い揃えて外で描くのはなかなかハードルが高いです。
初心者であれば描いてる姿を人に見られるのもちょっと気が引けますよね。
iPadを使用すると軽量かつ気軽に絵を描くことができるので、ちょっとでも興味がありましたら購入を検討してみても良いかもしれません。
きっと絵を描くのが楽しくなりますよ〜〜♬
それではさっそく描いていきましょう。
下書きを描く。

まずは鉛筆のHBで下書きを描いていきます。
今回は椅子に座って描いているので、画面の真ん中あたりに目線の高さを設定します。
湖の水平線が目線の高さになるので、画面の半分あたりにクイックシェイプを使用して直線を描いていきます。
クイックシェイプはプロクリエイトの便利機能で、直線や図形などを綺麗に整えることができる便利機能です。
クイックシェイプのやり方は「線を引いた後ペンを画面から離さないで、1秒程度くっつけたままにする」です。
水平線や道路、手前の道など、直線に当たる部分はクイックシェイプを使用して描いています。
真ん中の木と右の木の描き方ですが、枝に付いている葉っぱの塊を意識して丸く下書きしました。
こうすることで、葉っぱの塊ごとに明るい部分と影になっている暗い部分を描き分けていきます。

下書きが描き終わったらレイヤーを追加して、スプレーで全体的にだいたいの色付けをしていきます。
これで下書きの準備は完了です。
背景の描き方。

一番奥の山を描いていきます。
ブラシは「描画」の「エボルブ」を使用しました。
グリーンは3色ほど使用して陰影を塗り分けていきます。

左側の山は「奥」「真ん中」「手前」の3段階に分かれていたので、それぞれ山の稜線と光の当たり方を意識しながら色を乗せていきます。
今回は左側から光が当たっていたので、「左上が明るいグリーン」「右下が暗いグリーン」を意識して色を塗っています。
奥の山はかなり遠い位置にあるので、白スプレーの不透明度を下げて全体的に塗ることで空気感を出しています。

右の山は割と近い位置にあるので、葉っぱを再現するため「オーガニック」の「スノーガム」を使用して色を乗せていきます。
光の当たり方を観て、左上を明るいグリーン、右下を暗いグリーンで葉っぱの塊を意識しながら塗っていきます。
木の描き方と注意点。

木のみきは「描画」の「リトルパイン」を使用して描きました。
光の当たる方向を考慮して右側を濃い色にしています。
真ん中の木は白っぽい木でしたので、グレーで塗った後、白のチョークで質感を再現しています。
一番右側の木は「コケ」が付いて緑色になっている部分がありましたので、よく観ながら再現していきます。

木の葉っぱの部分は「オーガニック」の「ペーパーデイジー」を使用して描いていきます。
このブラシは描いていくというよりは、画面をペンでポンポンとタッチしていく感じになります。
木の位置に合わせて、葉っぱの大きさと変えて画面をポンポンしていきます。
下書きを描くときに、木の葉っぱの部分を丸く描いたのですが、これはそれぞれの枝についている葉っぱの塊を表しています。
光は左上から当たっていますので、塊ごとに右下の部分の色が濃くなるように気をつけて描きます。
葉っぱの塊は、手前側にあるのか、奥側にあるのかなどを意識して色を乗せていくことで、リアル感が増していきます。

木の葉をつけてみると一番右側の木は奥の山と色がかぶっているため「木の輪郭」がわかりづらくなっています。

そこで、奥の山に暗い色を全体的にスプレーすることで、木の輪郭をわかりやすくしています。
この時修正が効くようにするため、レイヤーを変えて塗っていきます。
レイヤーを変えているので、はみ出した部分は消しゴムで簡単に消すことができます。
スプレーはソフトブラシを使用して、不透明度を下げることで山の質感を変えずに色を濃くしていくことができました。

空はレイヤーを変えて薄いブルーから3色程度塗り重ねていきます。
うまくグラデーションがついたら、レイヤー自体を移動して下書きの一つ上に持ってくることで、風景の一番奥に移動することができます。
こういうところがデジタルのいいところですね〜♬

湖の水面は「エレメント」の「オーシャン」を使用して描いていきます。
ブラシは太めに設定して濃い色を塗った後、細めに設定して白い色で重ねていきます。
こうすることで複雑な水面を再現しています。
人工物と影を描く。

テントや建物などを描いていきます。
テントも単色で塗りつぶすだけではなく、微妙な影を再現しながら塗り重ねていきます。
細かい文字やテントのロゴなどは、メーカーのホームページを見ながら再現して描いています。

奥の道路にある柵や電柱、道路標識なども再現して描きました。
柵や電柱などの人工物はクイックシェイプを使用して綺麗に描いていきます。
ブラシは「インキング」の「マーキュリー」を使用しています。

道路は「インダストリアル」の「荒地」などを使用して質感を出した後、「チョーク」で白線を描いています。
芝生は「オーガニック」の「ソードグラス」を使用しました。
ソードグラスのブラシは手前から奥に行くにつれて、サイズを少しづつ小さくしていきます。
ソードグラスの描き方は葉っぱと同じで、画面にペンをポンポンとタッチしていきます。
木の影に当たる部分は色の濃いソードグラスで再現しています。
最後に下書きレイヤーのチェックを外して、非表示にして完成です。
まとめ

完成しました!今回は真ん中の木がわりと上手く描けたと思います。
実際の画像はこちらです↓

以前から私はキャンプしながら絵を描いてみたいと思っていたので、iPadを購入することでそれが実現できました。
バイクでのキャンプツーリングだと、持てる荷物の量が限られますので、画材を揃えて持ち運ぶのに比べてiPadでしたらとても簡単で気軽に絵を描き始めることができます。
絵を描くことに興味がありましたら、ぜひiPadの購入を検討してみてくださいね。
描き始めると時間を忘れてしまうほど楽しいですよ〜♬
それでは最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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